特殊清掃でトラブルになる原因は?良い業者を探すためのお役立ち情報
目次
1.トラブルになる原因
1-1.お客さまが業界について詳しくない
ダイヤモンドプリンセス号のコロナウィルス消毒作業によって、「特殊清掃」という仕事の認知度が上がってきました。
ここ数年、特殊清掃作業を依頼する人は増加してきていますが、それでも多くの人にしてみれば、特殊清掃業者に作業を依頼するのは一生に一度あるかないという状況です。
頻繁に作業を依頼するものではなく、また話題にのぼることもほとんどないため、業界自体のことがよくわからないという人も多いのではないでしょうか。
そのため、いざ作業の見積りを取ると、どういった作業を行い、その作業にどれだけの金額がかかるかわからず、合計金額だけを見て高い安いと判断してしまう人がほとんどです。
孤独死の現場では、季節・死体の発見までの時間により腐敗の進行具合が変わるため、同じ作業内容にもかかわらず価格が違ってくる、ということがあります。
季節や死体発見までの時間で料金が違ってくるというのは、一般の人にはなかなか理解されない部分でもあります。
1-2.「安い」から問題が発生
頻繁に作業を依頼するものではないため、清掃内容における料金相場がわからないという意見もあることでしょう。
清掃作業ということで、テレビなどでも取り上げられるハウスクリーニングを思い浮かべ、特殊清掃もハウスクリーニングと同じくらいの金額でできるのではないかと考えているお客さまも多くいらっしゃいます。
特殊清掃業者が行う作業は、汚れを落とす薬剤以外に除菌消臭するための薬剤なども使用するため、ハウスクリーニング業者が行う作業よりも合計金額が高くなることがほとんどです。
そのため、合計金額が安いからという理由で、業者を選ぶお客さまがいらっしゃいますが、価格が安いのにはそれなりの理由があります。
①あとから値段を吊り上げることを前提にしているケース。
(1)作業料金を数万円で見積りを出したけれど、最終的に100万円を超える金額を請求されるケースことがありました。
(2)「軽トラック1台分のごみを1万8000円で処理します」というキャッチコピーを出していましたが、ゴミ処理場に持って行っても軽トラック1台分のゴミを1万8000円では処分できませんでした。
「1万8000円では処分できない」と言って、あとから料金を上乗せして請求してきました。
依頼主は1万8000円だけ払いましたが、清掃業者はゴミ袋5個分のゴミだけ処分したそうです。
(3)解体(リフォーム)を行う理由を説明せずに解体を実施し、あとから追加料金を請求してくる業者もありました。
②ひとりで作業を行うケース。
(1)会社の社長などがひとりで特殊清掃を行うため、価格は安かったのですが、本来一日で終わるべき作業が数日かかりるなど、作業日数がかかることがあります。
③必要な機材・薬剤が揃えられていない。
(1)業務用の機材・薬剤ではなく、一般家庭用の機材・薬剤で代用している業者も残念ながらあります。
1-3.スキルが低い
金銭面以外でトラブルになりやすいのが、臭いを取る作業です。
特殊清掃をしたにもかかわらず、臭いが落ちていないということで、最初に依頼した業者とは別の特殊清掃業者に作業を依頼する人も、少なからずいます。
臭いの発生源が排水管の中や床下など、目に見えない場所から発生していることもあるからです。
「目に見えない部分だから」「だいぶ臭いが取れたので」と言い、臭いの発生源の特定、消臭・脱臭を行わない業者もいます。
①目に見えない部分に臭いの発生源があるケース。
(1)最初の業者は床下にまで体液が達していていることを見逃していて、「ある程度臭いが取れたから」と言って作業を終了しました。
最初の業者の特殊清掃終了後、しばらくしてからまた臭いが漂ってきた、と賃貸住宅のオーナー様から別の特殊清掃業者に相談がありました。
臭いの発生源を特定すべくあらゆる場所を調べたところ、床下にまで体液が達していました。
②臭いが付いた不用品を処分しただけで作業を完了にするケース。
(1)腐敗臭が残っているにもかかわらず、不用品を撤収しただけで、「臭いがほとんどなくなった」と言い、作業を完了する業者もいます。
1-4.業務完了が不明確
例えば脱臭・消臭作業を行う際、臭いが完全に消えてなくなる、といった完全な原状回復が可能で業務完了となるのか、臭いが取れない場合にはリフォームを行い業務完了となるのかということを、お客さまにきちんと伝えることも必要になります。
上記に挙げた例の他にも、清掃員が金品を持って帰ってしまうことがあります。
意外に思われるかもしれませんが、特殊清掃を行う現場では大金が見つかることもしばしばあり、依頼した本人は大金が埋もれていることを知らないため、清掃員が懐に入れてしまうのです。
2.良い業者を見つけるポイントとは
2-1.HPを見るときはここをチェック
この記事を読んでいるあなたも、わからないことを調べるときはインターネットを使うでしょう。
悪徳業者を避けたいけれど、まったく知識がない状態で業者を探すとなると、「何を基準に選べばいいのか」「HPのどこを見れば良いのか」わからないという人がほとんどでしょう。
この章では、インターネットで業者を探す際に「ここを見てほしい」というポイントをお伝えしていきます。
①実績をチェック
作業内容がわかる記事が書かれているかをチェックします。
1回2回の作業実績ではなく、部屋の大きさや清掃内容が違う現場の特殊清掃を行っている写真・記事が掲載されているかを確認しましょう。
②料金の記載があるかどうか
下記のように間取り、作業内容によってどのくらいの費用がかかるのかをまとめた、料金表を公開している業者があります。
このような料金表をそのまま鵜吞みにするのではなく、あくまで目安として参考にしてください。
清掃の際、排水管の掃除、害虫駆除などを行った場合などは、下記の費用にプラスされることがあるからです。
間取り別の料金
間取り | 費用の目安 |
1K〜1R(9㎡〜28㎡) | 75,000円~ |
1DK〜3LDK(25㎡〜70㎡) | 135,000円~ |
4DK〜(71㎡~) | 245,000円~ |
作業内容別の料金
作業内容 | 料金 |
体液や血液の清掃 | 48,000円~ |
基本消臭処理(例1K) | 16,500円~ |
消毒・除菌(例1K) | 19,000円~ |
畳撤去(体液血液付着) | 8,000円/枚~ |
建具撤去(体液血液付着) | 4,000円/枚~ |
オゾン脱臭 | 49,800円/h |
③地方自治体の許認可を得ているかチェックします。
HPの「会社概要」などに、都道府県、市区町村から認可を受けていることが記載されているかを確認します。
ここで記載される資格は、「一般廃棄物収集運搬業許可」「建設業許可」「解体業許可」「古物商許可」といった資格です。
「一般廃棄物収集運搬業許可」は新規で取得できる資格ではありませんので、特殊清掃業者でも認可が下りていない場合がありますが、そういうときは認可を得ている他の企業に運搬を委託してしているかどうかを確認しましょう。
一般廃棄物収集運搬業許可がないと、不用品を運ぶこと、不用品をゴミ処理場に持って行くことができませんので、不法投棄をすることになります。
2-2.やむを得ず追加で作業が発生
臭いの発生源をたどっていくと床下であったり、壁の内側だったりすることもしばしばあります。
このような場合、依頼人の許可を得て床を壊したり、壁紙をはがして臭いを取り除いていきますので、リフォームができる業者、またはリフォーム会社と提携している業者を選ぶようにします。
臭いが取れない場合、「何度でも無償で作業を行います」と謳っている業者がありますが、こういった業者は自分たちのスキルに自信と誇りを持っています。
作業を依頼するのであれば、「(臭いが取れない場合)何度でも無償で作業を行います」という業者に作業を依頼しましょう。
3.悪徳業者に当たってしまった・・・
選んだ業者から思わぬトラブルに巻き込まれた場合は、速やかに公的な相談窓口や専門機関にアドバイスを求めましょう。
①国民生活センターに相談します。
相談内容に応じて、アドバイスをしたり、必要に応じて専門家を紹介したり、業者に掛け合ったり、仲裁することもあります。
②弁護士に相談します。
国民生活センターで解決に至らなかったときは、弁護士に相談しましょう。
弁護士会が運営する「日本弁護士連合会の相談センター」から相談する弁護士を探します。
③警察に相談する。
事件や犯罪には至っていない場合には、「警察相談窓口(#9110 )」から電話で相談する方法もあります。
4.お役立ち情報
4-1.業者が持っていたい資格について
この章では、法人としての特殊清掃業者が持っていたほうがいい資格についてお伝えします。
「2-1.HPを見るときはここをチェック」でもお伝えしましたが、「一般廃棄物収集運搬業許可」「古物商許可」「建設業許可」「解体業許可」といった資格は、特殊清掃を行う際に持っていたほうがいい、または持っていなければならない資格になります。
これらの資格について説明していきます。
①一般廃棄物収集運搬業許可:産業廃棄物以外の廃棄物を収集運搬するために必要な許可をいいます。
事業所などから出る「事業系一般廃棄物」、家庭から出る「家庭系一般廃棄物」のどちらかを収集運搬する際は、この許可が必要となります。
②建設業許可:建築業法で定められています建築工事を行うための許可のことで、500万円を超える工事も請け負うことができます。
(500万円未満の工事に関しては、許可不要)
③解体業許可(解体工事用登録):建設業許可がなくても解体工事ができる登録制度をいいます。
④古物商許可:遺品(不用品)の査定・買取に必要な資格です。整理した際に「骨董品」や「貴金属」などが見つかると、依頼人が「買取」を業者にお願いすることも考えられます。
⑤遺品整理士:遺品整理士協会が認定している民間資格のことで、
遺族に代わって遺品の整理を行うことができる専門家です。
特殊清掃の相談所が選ばれる理由
1・厳正な審査にクリアした優良業者のみをご紹介
ご依頼者様が安心して任せられるよう、特殊清掃の相談所の登録業者は実績、対応力、技術力、評判など厳正な審査科目をクリアした業者のみ登録しています。
作業後のアンケートでも評判のいい業者を厳選。
業者によっては見積で料金を請求している業者もいますが、
特殊清掃の相談所でご紹介する業者は見積無料になります。
2・簡単相談!手間を省き、負担軽減
それぞれの業業者を探して、連絡、日程調整まですることは多大な労力が必要になります。
一度の問い合わせで相見積もり可能なため、業者に何度も同じ説明をする手間を省きます。
また、キャンセルや日程調整も特殊清掃の相談所にご連絡頂ければ、各業者への連絡も代理対応します。
3・豊富なサービスで対応領域が広い
高価買取や供養対応、即日対応
遺品整理から、ごみ屋敷の片づけ、ペット屋敷、特殊清掃、除菌作業からリフォーム、解体、家の売買まで
各分野の専門業者と提携
一度の電話でご依頼者様の求めるサービスをお繋することができます。
特殊清掃の相談所の審査基準
・法律を遵守して運営しているか
・電話対応や接客等の質が良いか
・過去に実績を積んでいるか
・確かな技術力があるか。施工方法など
・口コミ、評判はどうか
など厳しい審査項目をクリアした業者のみをご紹介しています。
また、登録後もご依頼様へアンケートを送り、業者の実態を随時チェックしています。
まずは無料相談を
・特殊清掃をお願いしたいけど、どうしたらいいかわからない
・料金や今後の見積の流れはどうなるの
・どの業者が良いのかわからない
・はじめて利用するけど、何をすればいいの
気になる点や分からないことなどお気軽にご相談ください。
業界知識豊富な専門のアドバイザーがご相談に対応させて頂きます。
無料相談は電話、メール、LINEで相談可能になっています。
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